先日、何気なくクローゼットアプリ（XZ）を眺めていたら今年の7月半ばに買った一枚の黒ブラウスの着用回数が思っていたよりかなり多いことに気付いた。本日時点で購入から82日過ぎているが、その間の着用回数は28回だ。つまり3日に1回は着ていた計算になる。（その間、家族で胃腸炎になって倒れていたり、家族でコロナに罹って倒れていたりしたので、伏せっていた日数を抜いたらもっと頻度が高いかもしれない）
これは正直意外だった。自分では、この夏最も着たのは白のシャツワンピース（4月末購入）だと思っていたのだ。でもこの白ワンピースの着用回数は25回。つまり一か月半分のハンデ（？）があるにも関わらず、黒ブラウスの方が着用回数が多いのである。
黒ブラウス→82日／28回 ＝ 2.9日に1回
白シャツワンピ→156日／25回 ＝ 6.24日に1回
同時着用の日、つまりこの黒ブラウスの上にこの白ワンピを着た日もあるが、記録をみる限り別々に着ている日がほとんどだ。
自分では白シャツワンピをずっと着てて「この夏は白シャツワンピが制服！」と思っていたので不思議だった。不思議と思いながらも、今日もまたこのブラウスを着ている。なので、自覚は無かったが相当着ている（無意識に選ぶことが多い）、この黒ブラウスについて少し分解して考えてみることにした。
購入当初にスクショしていたZOZO掲載の画像より。
GALLARDAGARANDE、黒のドルマンスリーブブラウス、2022SS。
14040円、ポリエステル100％。飾りも装飾も何もない、めーーーっちゃシンプルなブラウスである。都内の某店舗で試着をしてから買った。
①色
黒である。黒一色である。背中に小さな金の金具のブランド名プレートがついてる。
同じ日に買ったネイビーのカットソーにも同じプレートがついてるんだけど、GALLARDAGARANDEはそのデザインが多いのかな？（初なのでわからない）黒なのだが、素材がとにかく軽いので重さはない。テカテカはしていないけれど、かすかにざらっとした光沢がある。
もともと黒い服は好きなんだけど重くなりすぎると似合わない。黒いロングコートとか長袖の黒のロングワンピースとかは全然ダメ。でもこのブラウスは五分袖だし、首元もボートネックでほどよく肌が見えるので、黒だけど似合ってるなと感じた。
②シルエット
ドルマンスリーブとボートネック。後ろが少し長い。
私はもともとドルマンスリーブが好きなので、このブラウスもドルマンだから手に取ったところがある。腕を程よくカバーしてくれるけど、すっきりしたシルエットになる。ボートネックの開き具合もちょうど良くて、鎖骨は見えるけどブラ紐や下に着たタンクトップの肩紐は見えない。（ズレると見える）後ろが少し長めなので下半身もカバーしてくれる。今の私の体型をベストな感じでスッキリ見せてくれるシルエットだなと思う。
③機能性
ポリエステル100％、とにかく洗濯が楽。
すぐ乾く、そして全くシワにならないというところが最高オブ最高である。
ただ干すだけでシワにならないで綺麗なままで着れるの貴重すぎるよ〜〜。
そもそも軽いし、たたみじわにもならないので、旅行に持っていくにもぴったりだなと思っている。
④TPO
今まで着て行った場所を思い返してもスゴいんだけどとにかくオールマイティすぎる。
- 日常→OK、軽くて動きやすくて着ていて全く負担がない。
- 仕事→OK、ジャケットインも可能だし、きちんと感がある。
- 友達とおでかけ→OK、かわいいし大人っぽくて綺麗。
- 公園→OK、洗濯が楽ちんだから汚れてもかまわないし、風を通すから気持ちいい
- 卒園式・入学式（これからだけど）→OK、ジャケットインで全然行ける
⑤合わせやすさ
これもすごい。私の持っている他の服で合わせられないものがない。自分がよく履くボトムその他全てと合わせたと思う。
- 黒テーパード→OK（素材が似てるのでセットアップぽくなってかわいい）
- デニム→OK
- フェイクレザースカート→OK
- ケニスカ（※）→OK（ウェストインするとかわいい）
- marimekkoのロングスカート→OK（ウェストインするとかわいい）
- シャツワンピインナー→OK
- スーツ→OK
- 黒ジレ→OK
（※ケニスカ→keniamariliaさんの着物リメイク一点ものの超可愛いラップスカート）
⑥コンセプトにあっているのか？
これ。どんなに使いやすくて可愛い服でもJJG（自問自答ガールズ）としてやっぱりこれが重要だと思う。
私のコンセプトはこちらの記事とこちらの記事につらつらと書いてある。メインコンセプトは「蠍座の字書き」で、サブコンセプトとして「語り部」「狂言回し」「トリックスター」「ヒロイン」という四つの要素を考えている。
この黒ブラウスはもともと「狂言回し」に属する服を強化したくて手に取ったものだ。
狂言廻しのイメージは、本質的であること、芯が強いこと、そして知性を感じられること。そんな凜としたイメージのベーシック服を分類したい。語り手で挙げたアイテムに加えて、シャツ、シンプルなブラウス、ジャケットやスーツもここに入る。色はネイビー、黒、白など。ベーシック服なので普段着でも着るし、仕事の日や、ちょっと背筋をピンとしたい日などは、ここでしっかりコーディネートを組みたい。あきやさんのファッションレポートの制服案①基本のネイビーコーデがここに入る。
シンプルでベーシックなブラウス、色は黒、というところで、狂言回しとして欲しかった要素を存分に抑えている。またこの「狂言回し」の服は、一枚でもメインに着ることができるけど、その他の「トリックスター」「ヒロイン」に属する（少しパンチの効いた感じの）服たちを活かすことができるというのも重要だ。
この黒ブラウスは私の中の「ヒロイン」服代名詞であるケニスカにも合うし、「トリックスター」のつもりで春に買ったフェイクレザースカートと合わせてもめちゃめちゃ可愛い。あと冒険のつもりで買った黒ジレと合わせてもかわいい。また首元のデザインと色のおかげで、ネックレスがめちゃめちゃ映える。私が去年買った強い女アクセサリーが、バッチリ決まるのである。
この黒ブラウスは、物語の中に佇む「主張をしない夜」なのだと思う。物語が暮れていくために何度も通り過ぎる静かな夜。後付けだろうが、こじつけだろうが、自分でそう思い至った瞬間から、このブラウスは私に取って特別な意味を持つものになった。
こういうことかっ！て、目に星が煌めいたのだ。
自分の持っているどの服にも合う。自分の日常の中でどのTPOにも無理なく対応できる。自分の体型を無理なく綺麗に見せてくれる。かわいくて、無意識に三日に一度着るほど気に入っているけど、主張が強くないから全然飽きない。「とりあえず、この子があればオッケー」という、ワードローブの心の拠り所だ。汚しちゃっても大丈夫。すぐ洗濯して乾くから、明日も着れるから心配なし。この黒ブラウスがあれば、次の服はもっと冒険できるかもしれない。
この黒ブラウスの難点が一つあるとしたら、それは完全に夏服だということだ。でもせっかくこの子の良さを自覚したのだから、ここからしばらく（寒さに）耐え切れなくなるまで、毎日この子を着てみるチャレンジをしたいと思う。下にヒートテックを着て上からカーディガンを羽織るとかすれば、11月前半までは行けるような気がする……季節感を無視しつつ、体は大切にしつつ、なかなかやろうと思ってできていなかった「一枚の服を連続で着続けるチャレンジ」をここらでしてみようと思った自問自答ガールズ2年目の秋なのだった。
