初夏っぽくて気持ちいい今日のお品書きはこちら〜。
ハイブランドのオマージュアイテム
ハイブランドのオマージュ？、パ、パク？オマージュ？アイテムの、線引きが気になっている。
ファッションの流行という文脈では、ハイブランドが出す最先端のデザインが、モチーフが、色が、リアルクローズのブランドや、プチプラ・ファストファッションに取り入れられて、日常の中に溶け込んでいく、って言う流れは理解している。だが、それはそれとして、どちらかというと定番のようなアイテムであっても「ど、どう見てもその素材と形はアルハンブラなのでは？」とか、「これは詳しい人が見たらわかるだろうけど、そうじゃない人が見たら勘違いをする系のトリニティなのでは？」とか「このバッグ、色も形もボッテガのイントレチャートに相当寄せてるなー。イントレチャートは一般技術？」とか。
そういうのを目にした時の「これはあり」なのか「なし」なのかの線引きって、どうしたもんなのかな、という混乱が生じている。プチプラブランドであれば、あー、なるほどって思うだけでそれ以上どうも思わないんだけど、それなりにはお値段が張るブランド（10万円近くするアルハンブラもどきとか）の場合、道義的にではなく（それはそれで重要だが一旦おいといて）ファッション的にどう評価したらいいのか、わからない。
今信頼を置いている某靴ブランドで、気になっているサンダルがあるんだけど、そのデザインがぱっと見Hのオアジスに見える。ちゃんと写真で比較すると別物なんだけど、カッティングがHぽくて、ぱっと見そのものっぽい。これを履いていたら「おや、オアジスのパクリを履いてるのかな」って思われるかな、とか余計なことを考えてしまう。同じ靴で言うと、マノロ×ビルケンみたいなビジューサンダル、あそこまで行くともはや普遍的な、一般的な流行りデザインといった方がいいのかな、とか。オリジナリティの線引きはどこにあるのだろう。
絶対的な正義の線引きはそれはそれで別の危険を孕んでいるので望んでいないのだけど、ただおしゃれパーソンやJJGで自分なりのその基準を持っている人に、どうしているのか聞いてみたい。
私は今のところ、アルハンブラぽいやつはNO、オアジスっぽいサンダルはNO寄りの微妙、でもマノロぽいビジューサンダルは……なんとなくありかな……という感じ。これはただのフィーリングなのだが。（自分が購入するかどうかという基準なので、人が身につけていても全然いいというか、ダメとは思わない。ただ、似てるな、とは思ってしまうかもしれない）
もちろん本家本元が一番かわいい。
ボーダーのこと
最近読んだ数冊のファッション本で、ボーダーは華やかでおすすめっていう意見と、みんなが着すぎているからオシャレとは言えないっていう意見がそれぞれあった。私はボーダーがけっこう好きで、今もTシャツとロンTを持っていてジャケットのインによく着ているので、どちらかというと前者の気分だった。
でも先日、横断歩道が四本ある大きな交差点の信号が青になり、向こう側から一斉に歩いてきた人と自転車に乗ってきた人たちが、全員ボーダーを着ていたので（五人くらい。色やデザインは少しずつ違った）、その瞬間、シマシマがゲシュタルト崩壊した。
今夏はあまりボーダーに頼らないで生きてみようと思う。
